[第190号] 世界に誇れる玉露のUMAMI
本日5月1日は八十八夜。茶畑では若葉を摘む日本の原風景が見られる時期で、これから本格的に新茶シーズンが到来します。厳しい冬の寒さを越え、初夏の陽射しの中、いっせいに芽吹く新芽は瑞々しい生命力に溢れ、鮮…
玉川堂7代目・玉川基行 著
本日5月1日は八十八夜。茶畑では若葉を摘む日本の原風景が見られる時期で、これから本格的に新茶シーズンが到来します。厳しい冬の寒さを越え、初夏の陽射しの中、いっせいに芽吹く新芽は瑞々しい生命力に溢れ、鮮…
富の象徴として、あるいは時代様式を映す鏡として、洗練を極めたヨーロッパの銀器。ヨーロッパにおいて金属工芸は工芸の本流を成し、中でも銀器職人は花形職業とされましたが、本格的な銀器の生産は17世紀フランス…
本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ・1558〜1637)。どのような人物なのか、今一つ判然としない方も多いのではないでしょうか。文献が少ない上に、あまりに多彩な芸術活動を行ったことから、その生涯の多くは謎…
世界のお茶の起源は約4700年前(紀元前約2700年)、中国雲南省・四川省周辺での茶栽培とされ、中国で広く茶栽培が行われたのは唐時代(618〜907年)以降です。日本では平安時代初期(810年頃)、遣…
「生活に必要なものこそ美しくあるべき」。芸術と生活の統一化を理念に掲げ、「アーツ・アンド・クラフツ運動」を展開した近代デザインの父・ウィリアムモリス。産業革命によって機械化大量生産、大量消費の時代へと…
「工芸」と「美術」は、明治時代に発案された用語です。明治3年、政府の官庁の一つ、工部省の創設文章の中で、初めて「工芸」という用語が使用されました。当時、工芸とは最新の機械力を生かした工業製品のことを…
フランスにおける地方自治体は、中世中期の教会区を起源とする約38,000の基礎自治体「コミューン(市町村)」です。国土は日本の約1.5倍ですが、コミューンは日本の約10倍存在し、その内の約90%が人口…
茶樹の原産地は中国・雲南省周辺とされ、お茶を飲むルーツもこの周辺とされています。雲南省・普洱(プーアル)市は、普洱茶の産地として樹齢千年以上の茶樹が多数現存しており、先月9月17日、10世紀よりこれら…
今年の秋は、地域活性化を目指した大規模な芸術祭が目白押しです。「中之条ビエンナーレ(群馬県)」「奥能登国際芸術祭(石川県)」「東京ビエンナーレ(東京都)」「さいたま国際芸術祭(埼玉県)」などが挙げられ…
アールヌーボーとは、Art Nouveau(フランス語)=新しい芸術を意味し、19世紀末~20世紀初頭、欧州を中心として流行した芸術運動です。産業革命による大量生産によって生じた粗悪品を憂い、人の手…