お手入れ
玉川堂の銅器を使う時に憶えておいてほしいこと、
それは、使ったら乾いた布で拭き上げることです。
お茶を淹れる。お酒を飲む。お湯を沸かす。花を生ける。
生活道具としての銅器は、
乾拭きをすることで時とともに艶を湛え、
色を深めて行きます。
「お客様が使い続けた銅器が一番美しい」
全国から集まる銅器の修理を数多く手掛ける職人の言葉です。
日々の暮らしの中で、お客様が育てていく銅器の風合いを、
時間をかけてゆっくりと楽しんで下さい。
急須
- 初めてご使用される前に
ぬるま湯ですすぎ洗いをし、全体に水気を残さないようよく拭き上げて下さい。
- お茶を淹れる際の注意
お湯を入れた直後は本体が熱くなります。火傷の危険がありますので、直接手を触れないようご注意下さい。
急須底面が高温になり、テーブル等を傷める可能性がありますので、急須台などのご使用をおすすめします。
オーブンレンジ、電子レンジで加熱すると、鍋が火花を出して放電し、本体変色や持ち手の藤づるの焦げが生じますのでおやめ下さい。
- ご使用後は
茶葉を捨て、ぬるま湯ですすぎ洗いをし、全体に水気を残さないようよく拭き上げて下さい。汚れがついた場合は中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく汚れを洗い流して下さい。
茶葉を入れたまま放置しますと、内部に茶渋が溜まりやすくなります。少なくとも一日の最後には茶葉を洗い流して下さい。
内部には水気を残してもかまいませんが、錫の変色を防ぐためには、内部の水気も拭き取ることをおすすめします。
持ち手に巻いてある茶色の藤づるは染色してあり、ぬれたまま布巾に伏せておくと色移りすることがありますので、洗った後はよく水気を拭き取って下さい。
長期間使用しない場合は水気をよく拭き取り、よく乾かしてから湿気の少ない場所に保管して下さい。湿気があると緑青の発生や変色が生じることがあります。
- お手入れの際にご注意ください
銅器の表面には酸化発色によるごく薄い色の層があります。以下の点にご注意下さい。
クレンザーやたわし、メラミンスポンジなどでこすると色落ちしますのでおやめください。
テーブルと接する底面が摩擦により色落ちする事があります。布製の鍋敷きなどをご使用頂くと、ある程度防ぐことが出来ます。
塩素系洗剤の使用により色落ちします。洗う際には中性洗剤をご使用下さい。
食器洗浄器で洗浄すると、塩素系洗剤と温風乾燥によって色落ち・変色しますのでおやめ下さい。中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく手洗いして下さい。
塩分や酸気(酢などの調味料、果汁)が付着したまま時間が経つと、緑青の発生や変色が生じますのでご注意下さい。
※緑青は人体には無害です。
茶筒
- ご使用上の注意
中筒と外筒の二重構造になっており、水洗いしますと内部に水分が残って錆びの原因となりますのでおやめ下さい。
蓋と本体の鋲の位置を合わせて締めて下さい。鋲の位置がずれた状態で締めると、中筒に傷がついたり、蓋が開かなくなる場合があります。
※蓋の鋲の合わせが、本体鋲の合わせより右側から締めると、蓋がきつく締まって開かなくなることがあります。中筒は銀メッキを施しており、直接手で触れると、時間の経過とともに変色する場合がありますので、できるだけ直接触れないようにして下さい。
茶筒の表面を乾拭きして下さい。水分や塩分、酸気(酢などの調味料、果汁)が付着したまま時間が経つと、緑青の発生や変色が生じる場合がありますので、付着した場合はすぐに拭き取るようにして下さい。
※緑青は人体に無害です
湯沸
- 初めてご使用される前に
ぬるま湯ですすぎ洗いをし、全体に水気を残さないようよく拭き上げて下さい。
- 湯を沸かす際の注意
水量について
内部注ぎ口の上部以上に水を入れないで下さい。水量が多いと加熱によって熱湯吹き出し、やけどやガスの火を消す原因になります。
設置について
ガスコンロの場合は、五徳の中心に湯沸を安定させ、持ち手は立てるかストッパー側に倒して加熱して下さい。加熱中に持ち手が倒れると、草づるが焦げる原因になります。
※ 持ち手の鋲が緩い場合はお修理可能です。火力について
火力は湯沸の底面に当たる程度にし、強火で本体側面まで炎が出ないようご注意下さい。空焚き、湯沸本体側面の変色、故障、やけどの原因となります。
※ 炎が当たる箇所は熱によって少しずつ変色します。
- 加熱中は
加熱中、加熱直後は湯沸全体が熱くなりますので、決して手を触れないようご注意下さい。また、蓋の空気穴、注ぎ口から出る蒸気に手を近付けないようご注意下さい。やけどの原因になります。
蓋を取ったままの加熱はおやめ下さい。また、沸騰後すぐに蓋を開けないようご注意下さい。高温の蒸気が一気に立ちのぼり、やけどの原因になります。
湯沸直後は注ぎ口が高温になり、注ぐ際にお湯が再沸騰し飛散することがありますので、十分ご注意下さい。また、お湯を注ぐ際は蓋の落下にご注意下さい。やけどの原因になります。
乳幼児の手の届くところには決して置かないで下さい。やけどや重大な事故の原因になります。
- ご使用後は
油分などの汚れがついた場合は、中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく汚れを洗い流し、全体に水気を残さないようよく拭き上げて下さい。
内部には水気を残してもかまいません。黒ずみが気になる場合はクエン酸を入れた水を沸騰させ、しばらく置いてからスポンジで優しくこすり洗いをして下さい。
※強くこすると錫が剥げる場合がありますので、ご注意下さい。
※クエン酸が湯沸の外側に付着すると色落ちしますので、ご注意下さい。持ち手に巻いてある草づるは天然の葛で、乾燥するともろくなりやすいため、湯沸を洗う際に水分を与えることをおすすめします。
長時間使用しない場合は水気を拭き取り、よく乾かしてから湿気の少ない場所に保管して下さい。湿気があると緑青の発生や変色が生じることがあります。
- お手入れの際にご注意下さい
銅器の表面には酸化発色によるごく薄い色の層があります。以下の点にご注意下さい。
クレンザーやたわし、メラミンスポンジなどで強くこすると色落ちします。
食器洗浄器で洗浄すると、塩素系洗剤と温風乾燥によって色落ち・変色しますのでおやめ下さい。中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく手洗いして下さい。
塩素系洗剤の使用により色落ちします。洗う際に中性洗剤をご使用下さい。
塩分や酸気(酢などの調味料、果汁)が付着したまま時間が経つと、緑青の発生や変色が生じますのでご注意下さい。
※緑青は人体には無害です。
酒器
- ご使⽤上の注意
冷たい飲み物を召し上がるのに最適な器です。熱い飲み物を⼊れますと、⽕傷の恐れがあります。
室温の⾼い場所で使⽤されると、表⾯に⽔滴がつきやすくなります。気になる⽅はコースターなどご使⽤ください。
- お⼿⼊れについて
ご使⽤後は、ぬるま湯で洗ったあと乾拭きをしてください。⻑期間ご使⽤されない時は、⽔気を拭き取り湿気の少ない場所で保管してください。
しばらく使⽤しますと、内側(錫引き部分)に斑点状の黒ずみが発⽣することがありますが、そのまま使⽤して構いません。黒ずみがひどい場合、粗いスポンジなどで擦ると部分的に除去できます。なお、この黒ずみは、⾦属イオンが付着したものであり、⼈体には無害です。
油や調味料などが付着した場合、中性洗剤で洗い流し、⽔分を拭き取ってください。
- お手入れの際にご注意下さい
銅器の表面には酸化発色によるごく薄い色の層があります。以下の点にご注意下さい。
⾦属たわしやメラミンスポンジなどで強くこすると⾊落ちします。
食器洗浄器で洗浄すると、塩素系洗剤と温風乾燥によって色落ち・変色しますのでおやめ下さい。中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく手洗いして下さい。
クレンザーまたは漂⽩剤(塩素系や酸素系)のご使⽤はおやめください。⾊落ちの原因になります。
塩分や酸気(酢などの調味料、果汁)が付着したまま時間が経つと、緑青の発生や変色が生じますのでご注意下さい。
※緑青は人体には無害です。
コーヒーポット 900ml
- 初めてご使用される前に
ぬるま湯ですすぎ洗いをし、全体に水気を残さないようよく拭き上げてください。
- 湯を沸かす際の注意
水量について
本体の3/4 以上に水を入れないでください。水量が多いと加熱によって熱湯が吹き出し、やけどや、ガスの火を消す原因になります。
設置について
蓋は空気穴が注ぎ口側に向くように閉めてください。閉めた状態でストッパーがかかっているか必ずご確認ください。空気穴が逆になると、沸いた状態で蒸気が吹き出し、やけどの原因になります。
ガスコンロの場合は、五徳の中心にコーヒーポットを安定させ、加熱してください。持ち手が火に近すぎると、持ち手の葛が乾燥によって脆くなったり、燃焼する可能性があるのでご注意ください。
火力について
火力はコーヒーポットの底面に当たる程度にし、本体側面まで炎が出ないようご注意ください。炎が当たる箇所は熱によってほかの箇所より早く変色します。
- 加熱中は
長時間目を離しますと、空焚きや火災の原因になりますので、ご注意ください。空焚きはコーヒーポット本体側面の著しい変色、持ち手の葛の焦げ、水漏れ、やけどの原因になります。
加熱中、加熱直後はコーヒーポット全体が熱くなりますので、銅の部分に決して触れないようにご注意ください。また、蓋の空気穴、注ぎ口から出る蒸気に手を近付けないようご注意ください。やけどの原因になります。
加熱後は注ぎ口が高温になり、注ぐ際にお湯が再沸騰し飛散することがありますので、ご注意ください。やけどの原因になります。
乳幼児の手の届くところには決して置かないでください。やけどや重大な事故の原因になります。
- ご使用後は
お湯が余ったら、そのままにして次の時にお使いいただけます。沸かす時に付け足しで使ってもかまいません。
油分などの汚れがついた場合は、中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく汚れを洗い流し、表面に水気を残さないようよく拭き上げてください。内部の水気は残してもかまいません。
持ち手に巻いてある葛は天然のつるです。乾燥すると脆くなりやすいため、時々水でぬらしてください。
長期間使用しない場合は水気を拭き取り、よく乾かしてから湿気の少ない場所に保管してください。湿気があると、緑青の発生や変色の原因になります。
- お手入れの際にご注意下さい
銅器の表面には酸化発色によるごく薄い色の層があります。以下の点にご注意ください。
たわしやメラミンスポンジなどで強くこすると色落ちします。
食器洗浄機で洗浄すると、食洗器用洗剤と温風乾燥によって色落ち・変色しますのでおやめください。中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく手洗いしてください。
クレンザーまたは漂白剤(塩素系や酸素系)のご使用はおやめください。色落ちの原因になります。
塩分や酸気(酢などの調味料、果汁)が付着したまま時間が経つと、緑青の発生や変色の原因になります。
※緑青は人体には無害です。