[第185号] 明治輸出工芸 〜技術と感性の高みを目指す職人魂
「工芸」と「美術」は、明治時代に発案された用語です。明治3年、政府の官庁の一つ、工部省の創設文章の中で、初めて「工芸」という用語が使用されました。当時、工芸とは最新の機械力を生かした工業製品のことを…
玉川堂7代目・玉川基行 著
「工芸」と「美術」は、明治時代に発案された用語です。明治3年、政府の官庁の一つ、工部省の創設文章の中で、初めて「工芸」という用語が使用されました。当時、工芸とは最新の機械力を生かした工業製品のことを…
フランスにおける地方自治体は、中世中期の教会区を起源とする約38,000の基礎自治体「コミューン(市町村)」です。国土は日本の約1.5倍ですが、コミューンは日本の約10倍存在し、その内の約90%が人口…
茶樹の原産地は中国・雲南省周辺とされ、お茶を飲むルーツもこの周辺とされています。雲南省・普洱(プーアル)市は、普洱茶の産地として樹齢千年以上の茶樹が多数現存しており、先月9月17日、10世紀よりこれら…
今年の秋は、地域活性化を目指した大規模な芸術祭が目白押しです。「中之条ビエンナーレ(群馬県)」「奥能登国際芸術祭(石川県)」「東京ビエンナーレ(東京都)」「さいたま国際芸術祭(埼玉県)」などが挙げられ…
アールヌーボーとは、Art Nouveau(フランス語)=新しい芸術を意味し、19世紀末~20世紀初頭、欧州を中心として流行した芸術運動です。産業革命による大量生産によって生じた粗悪品を憂い、人の手…
健康の語源は「健体康心」。健やかな身体と康らかな心を常に保つことです。社会の成熟化と共に健康管理への意識が高まっている昨今、企業にとってスタッフの健康を保つことは、重要な経営課題となっています。健康…
世界のお茶の茶聖と称される「陸羽(りくう)」。唐時代の760年頃、世界初のお茶専門書「茶経(ちゃきょう)を記して、茶の歴史・製法・淹れ方・精神性などを詳細に解説し、世界に先駆けてお茶という文化を確立…
「美とは誰のものなのか」。敗戦国の美術品を略奪し、戦利品として祖国へ持ち帰り、国王がコレクションとして保持することで権威を高める。美術は戦争の対極にあると考えられがちですが、このような事は古来より世…
ITC(国際茶業委員会)によると、現在、世界のお茶生産量は約600万トン。15年前の約300万トンに比較すると倍増しており、世界のお茶人口は急速に伸びています。世界一のお茶生産国は中国の約200万ト…
金属工芸は「鋳金(ちゅうきん)」「鍛金(たんきん)」「彫金(ちょうきん)」の3つに分類されます。「鋳金」とは型に金属を流し込んで器へと整形する技法、「鍛金」とは金属板を叩いて器へと整形する技法、「彫…